でもちょっと待って下さい。
あなたならせっかく撮った素敵な写真にフィルターを掛けてもっと素敵な写真にしてみたくなりませんか?
そう、ネット上にあるほとんどの写真は色味の補整がしてあって、現実のそれとはずれた状態になっているんですね。
もしそのまま再現しようとすると過剰なブリーチが必要になり、髪を傷めてしまうことになってしまいます。
中には詳細なカラーのレシピが乗ってたりして、これこのまま染めればいいのよね、と思うのも仕方ないですが・・・
なので、可能な範囲で再現できるようにまずは相談ですね。
イメージしている色に近づけるためにブリーチをしてもよいか。
ハイライトをいれてもよいか。など主に明るさの相談です。
お仕事の都合であまり明るく出来ない方のほうが多いんじゃないかな?
そんな方には表面に出ないように内側をブリーチするインナーカラーをおすすめしたりもしますね。
そしてそこからカラーリングの配合を決めていきます。
この配合の部分が一番むずかしいところですね。
お客様の髪質に合わせて色の方向性を決めてから行くのですが、最近ではカメラアプリのフィルターをかける感覚で『強調色』という原色を足していくことが多いです。
この辺がネット社会でのカラーリングなのかなと思っております。
さらにCAELUMでは数種類のメーカーの薬剤を常備していて。各メーカーごとの色の出方の特徴を生かして使いわけているのです。
今流行のアッシュ系カラーなんかはイルミナカラーの大得意な分野です。
お客様の髪は千差万別。
もともとの髪質が違えばカラーの色味の出方も違いますし。
前回のカラーのときの色の残り方でも変わりますね。
パーマや巻き髪を頻繁にする方なんかも色の出方は読みづらいです。
場合によっては希望した色には出来ない場合もあります。(この場合はちゃんと事前におつたえしますよ。終わってから出来ませんでしたではプロの仕事とはいえないですから)
これらの様々な要因は数字で表せる ものはほとんどなく、髪の毛の構造に対する知識と経験から身につけるしかないものなんです。
ながながと書きましたが、ネットで探した画像は参考にならないということではないです。
画像を見せてもらえればなりたい『雰囲気』はつかめますし、相談もしやすくなるので。
我々の仕事は独りよがりの技術だけでは成り立たないので、こういったお客様の思いを共有できるツールはこれからも便利に使っていきたいですねー。